第26回 検索エンジンの未来とSEO
検索エンジンの未来
グーグルが先日、検索結果のカスタマイズ化をリリースした。これによって、検索エンジンのパーソナライズ化が進んだような動きだ。SEO対策を行っていると、検索エンジンのパーソナライズ化は必然の流れのように感じる。
以前の記事でも取り上げたが、検索エンジンの歴史をひもとくと、最初に人力でサイトをインデックスしていく流れがあって、その後、ロボットへと移行。ヤフーとエキサイトの熾烈な争いを横に、グーグルが躍進したのは、なんといっても人気投票(外部リンク)によって、検索結果表示に劇的革命をもたらしたからだった。
しかしである。
検索結果表示の順位が、いったんビジネスへと結びつくと、その順位も人力で偽装する手段が生まれてきた。たとえば、化粧品をあつかうサイト「A」と同じ化粧品を扱う「B」というサイトがあったとしよう。「A」外部リンクが100。「B」の外部リンクが10。あなたは、どちらの方に行ってみたいと思いますか? あなたはどちらのサイトが商品が優れていると感じますか?
単純に考えれば「A」のサイトの方が、優れていると感じるだろう。しかし、もし「A」のサイトの外部リンクは、すべて「A」の関係者によるもので、「B」のサイトは本当に使用してくれたユーザーからの評価だとしたらどうだろう。そういうことは、もう何年も前から行われていたし、いま現在も行われている対策である。
検索エンジンのパーソナライズ化は必然
いちはやくグーグルが検索エンジンのパーソナライズ化に乗り出した。これは、画期的な流れだと思う。というのも、検索エンジンにとって、あらゆる業者がSEO対策を行って上に持ってこようが、ある意味関係などないのだ。検索エンジンがこれまでも、これからも変わらぬポリシーはただ1点、「ユーザが入れたキーワードでどんな情報を望むか判断し、最良と思われる良質なコンテンツを提供する」ことであるはずである。もしSEO対策で1位に来たサイトでも、それがユーザにとって良質なコンテンツであれば、検索エンジンにとってもベストな結果であるはずである。
さらにパーソナライズ化が検索エンジンにもプラスと思われるのが、前々から言われていた「アップル」と検索したときの例である。
人によっては、りんごのアップルだろうし、人によってはMacのアップルだろう。その判別は、「アップル」だけのキーワードだけでは非常に難しいはずである。そして、パーソナライズ化が検索エンジンにとっても有利なのが、個人の検索の動向に合わせて、より個人に密接した広告や関連ワードを表示できるからに他ならない。
さらに、ユーザは記憶がどんどん消失していくものである。昨日見たサイトをパッと思い出せないこともある。そんなとき、「あなたが思い出そうとしているサイトはこれですか?」とウィンドウで誘導してくれたら、どんなに楽だろうか。いま、過去の履歴がただブラウザに残っているが、その履歴がサイトのテーマごとに自動的にインデックス化され、履歴からもアクセスしやすくなったらどんなに快適だろうか。あるいは、いまソーシャルブックマークなどでブックマークをクラウドしているが、もしそれが検索エンジンと連動してたらどんなに便利だろうか。知らないサイトや情報を「他の人はこんなサイトも見てます」「他の人は、こんなサイトもブックマークしてます」と教えてくれたら、昨日まで知らなかった情報を知ることができ自分がさらに学習できる。アマゾンでも、自分が知らない本で有名な本は、他の人が購入した関連書籍で知ることが多いが、それと同じことが検索エンジンでも当たり前のように行われるようになったらどんなに素敵だろうか。まだまだ検索エンジンには不足していることが多いのだ。だからこそ、パーソナライズ化によって、より便利なサービスにへと昇華していってもらえたら、サイトやWEB全体にとっても、最良の流れになるだろう。
荒らされたらどうするのか?
スパムのターゲットになったら?
ネガティブな意見は山ほどあるが、そんなことを言い続けていたらYoutubeは生まれなかったはずだ。
==========
次回以降の更新予告
==========
第27回:5月25日更新予定 アメブロのアクセス解析と、WEBサイトの未来(仮)
第28回:6月1日更新予定 新たに発見!口コミ効果を最大限にする震源地手法とは?(仮)
第29回:6月8日更新予定 集客のために街へ出よう!(仮)