第29回 アクセス解析を集客につなげる
サイトへ訪れるユーザーの質は、常に同じではない
「フラワーショップ(仮:あくまでも仮です)」のサイトを立ち上げた際、当初はお問い合わせを増やす目的で、商品紹介やお問い合わせ方法、オンラインショップでの購入説明などをメインにサイトの構成を行なっていた。商品をユーザーにわかりやすく見てもらえれば、自然とお問い合わせも増えるはず。そういう思いがあった。
そしてサイトをオープン。すぐにアクセス数が伸びるわけではないので、SEOやほかもろもろの集客工作を行なった。数週間後、ボチボチだがアクセス数が伸び始めてきた。
しかし、ここである事実に気がついた。
本当なら見てほしい商品紹介ページがあまり見られておらず、逆に補足として作った「相手が喜ぶプレゼントの贈り方(仮)」だとか「花をよりキレイに見せるには?(仮)」などの実用向けページの方がよく見られていたのだ。
そこで、急遽、サイトの構成を見直すことにした。アクセスの多い実用向けページをメインにし、商品紹介への導線はその下に配置することにした。その結果、サイトへのアクセスも増え(というか、ユーザーのページ巡回する割合が増え)、商品紹介ページへの流動も自然と増えてきた。
よし今後は、この補足的に作った実用向けのページをさらに充実させていこう。そうすれば、もっとユーザーのアクセスは増えるだろう。そう思って、コンスタントにページを更新し、内容も厚みをもたせるようにしていった。
しかし、さらにここで、ある変化に気がついた。今度は逆に商品紹介のページへのアクセスが増え、ついには力を入れようと張切っていた実用向けページがアクセス数が伸び悩み始めてきたのだ。
つまり、これはどういうことかというと、継続的にSEOを行なっていたことで、あるキーワードで上位に表示されるようになり、当初に設定していた商品を欲しいと思うユーザー層が多く訪れるようになったからである。そのことで、いったんは下に配置していた商品紹介のページの配置も見直す必要性に迫られてきた。
何が言いたいかというと、どのページがどれくらい見られているかくらいだけでもアクセス解析で毎日チェックしていれば、上記のようなことも把握でき、サイトの改善へとつなげることができるということだ。たしかに、企業のコーポレートサイトなどは、アクセス数が低くて見ても意味がないと思うかもしれない。またアクセス解析には、豊富な機能設定があり、何がなんだかよくわからなかったりもする。しかし、どのページが見られているかくらいのチェックなら、1日5分もあれば確認できるはずだし、また豊富な機能すべてを使いこなす必要などない。
1日わずか5分。たったこれだけで、サイトの改善点は充分に得られるわけです。
以下、次回へつづく。
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次回以降の更新予告
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第30回:6月23日更新予定 アメブロのアクセス解析と、WEBサイトの未来(仮)
第31回:6月30日更新予定 新たに発見!口コミ効果を最大限にする震源地手法とは?(仮)
第32回:7月7日更新予定 集客のために街へ出よう!(仮)
第18回 SEOは被リンクの数よりIPアドレス分散?
ま、言ってることとやってることが違うじゃねーかとも言われたりもするが。そんなんじゃねいんですよ。今自分がしていることは、どうやって社員の方にSEOやHTML、FTPでのファイルのアップを覚えてもらうか、あれこれ考えているわけです。
で、自分が取った方法というのは、無料レンタルサーバーを借りて、実際にデザインは無視していいからサイトを自分で作ってアップしてもらおうと。で、そんときに、ページの下に住宅系サイトへのリンクを入れておいて、ページの内容は、住宅→住所→「周辺地域の様子」の記事を、簡単なHTMLで作ってもらってるわけです。
クライアント様の要望は、社員が自前でSEO対策を出来て、かつHTMLを覚えサイトの修正なども出来るようにさせてほしいってことなので。
無料レンタルサーバーだから、ドメインも違うし、作ったページの下に外部リンクとして自社のリンクも入れているし。社員の方がHTMLを覚えて、ページを自由にカスタマイズできるころには、サイトの内容も充実し、かつ外部リンクとしても充分に機能するサイトへと仕上がっていることでしょう。
【IPアドレス分散によるSEO】
「賃貸」「池袋」でググった時に、ひっとするサイトを見て、「???」と思った。ま、実際のサイト名もあげといた方がより具体的になるだろう。
=>Googleで「賃貸」「池袋」で検索
1位には「部屋ナビ」が来ている。
で、さっそくどれくらい外部リンクがあるのか調べてみた。
=>link:http://www.heya-navi.jp/
どうだろうか。外部リンク数は、たった6件である。たった6件の外部リンクで、なんと「賃貸」「池袋」のビックワードで1位に来ているのだ。
私なんかは、あるSEOの方に被リンク数はたくさんあった方がいい、被リンクのリンク元の質を充実させろ、と言われ続けていたから、この結果は驚きなわけです。
【被リンクの数よりも、ドメインの歴史重視】
ドメインの歴史重視なんていうと、そんなのとっくの前に言われているよと言われそうだが。最近は、その傾向がより重視されてきたのではと思ったりもしている。特に、IP分散による効果は、より強まってきているように思われる。これも、まー、そのうち、またIP分散だらけになったら、違うアルゴリズムになるのだろうが。
で、最初の文章に戻ってほしいのだが。
そうなんです。無料レンタルサーバーは、IP分散にもってこいの手法なんです。そんなわけで、社員の方にHTMLを覚えてもらいつつ、IPアドレス分散による集客の効果を図っていたりもしているのです。
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次回以降の更新予告
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第19回:3月30日更新予定 集客で大事なポイントのひとつ、「キャラ立ち」とは?(仮)
第20回:4月6日更新予定 今月の売り上げ報告(仮)
第21回:4月13日更新予定 新たに発見!口コミ効果を最大限にする震源地手法とは?(仮)
第17回 もはやSEOは終焉へ!?いったいいつまでSEOに金をかけるつもりなのか?
「社員にSEOを教育してほしい」
「社員にWEBサイトの作り方を教えてほしい」
各企業とも、コストダウンの流れには逆らえない。これまで外部に頼んでいた制作を、自社で完結したい意向だ。
このことは、去年のリーマンショック直後から予見はされていた。IT関連の制作会社の利益は、半分以上は広告費で成り立っている。WEBサイトを作るのも企業や商品の宣伝のためだ。当然、広告費がカットされれば、そのしわ寄せは下請けの制作会社へも波及する。土建や製造業での実態は、そのままITにも当てはまることは言うまでもない。
【結果や効果がより強く求められる時代において】
数年前までならば、WEBサイトを作って完了、ブログパーツを作って納品、バナーを作って貼付けて終了、それでよかった。だが、今は違う。作ったWEBサイトをいったい何人のユーザーが見たか。作ったブログパーツにいったいどんな効果があり、そこから何人のユーザーが購買へとつながったか。掲載費10万円のバナーからどれだけの利益が生まれたか、など、効果と実益がより強く求められる時代だ。
すでにそんなことは何年も前から考えて進めていたという制作会社は、そのノウハウを強みとして活かせる時代になるだろう。逆に、効果や実益まで突っ込めていない制作会社はより厳しい時代になってくる。全面Flashでゲーム要素を重視したキャンペーンサイトを作ったからとて、利用者が数百人たらずならば制作費の無駄だ。同じコストをかけるなら、もっと多くのユーザーに知ってもらう方法があるはずである。
【集客=SEO?】
WEBでの効果や実益というと、多くの人はすぐ「SEO重視」という。しかし、私に言わせれば、もういい加減「SEO」は限界だ。考えても見てほしい。例えば「住宅」系のビッグワードで「Yahoo」の検索エンジンで上位を取りたいとある業者に見積もりを出したとき、出てきた金額が概算見積もりで50万弱であった。しかし突っ込んで聞くと、アルゴリズムの変化によって順位が大きく変動し、ある日突然、10位以内だったのが100位以内に落ちることもあるという。
また、SEOは都度メンテナンスや対策が必要であるから、最低でも3ヶ月から半年は契約してほしいとのこと。仮に値切って月20万で契約しても、半年で120万円のコストである。何度も言うが、その効果はアルゴリズムの変化によって大きく激減するあやふやなものである。不確定要素の強いSEOへコストを払うなら、別な方法に労力とコストを費やした方がいいと思うのが普通ではないだろうか?
【あなたは一日に検索エンジンを何回使い、どれだけのページ数を見ますか?】
しかもだ。特に私が「SEOは終焉する」と強く思うのが、毎日の検索エンジンを使う自分自身を顧みて、以前と今とで変化を感じているからだ。
たとえば、あなたが「革靴」を買いたいと思ったとき。あなたは、検索エンジンでどういう行動をとるか?
私ならこうだ。
(1)「革靴」という単語をGoogleに入れ検索。
(2)表示されたうち1~2ページ分位を、タブで開く。
(3)開いたページをざっと見渡す。
(4)その際、見るのは写真と値段。
(5)よさそうな「革靴」をピックアップ。
(6)ピックアップした「革靴」のメーカーや商品名をGoogleで検索
(7)さらに同じ商品で安いところがないか検索
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とまぁ、ググりまくる。ここで考えてほしい。上のような行動をユーザーにとられたとき、例えば「革靴」というワードでいくらコストと労力をかけて検索エンジンで上位にもってきたとしても、それが、いったいどれだけ効果があるというのだろうか? 検索結果100位以下でユーザーの目につかないよりはマシと思う人もいるかもしれない。だが、頭のいい人なら、そんな激戦区を高いコストや労力をかけて狙うより、もっと効果的なやり方はないのか考えるだろう。
【検索エンジンへの不信感が、SEOを終焉に向かわせる】
特にここ数年堅調に感じるのが、検索エンジンの結果に対しての面倒くささである。
欲しい情報を探し、GoogleやYahooで検索したとき、出てくるのは過去の古びた記事であったり、あるいは、なんだかよくわかんないブログだったり。それらのサイトをいちいちクリックして記事を読んで、いったいどこに欲しい情報があるか探すのがとても面倒くさい。
最近では、そのジャンルに詳しい人のサイトを見つけ、その人がブックマークしているサイトをたどっていくこともあったりする。つまり、検索エンジンがまだそれほど広がる前に取っていた行動だ。同じようにある商品を買おうと思った際、検索エンジンの上位に来たサイトよりも、その商品のジャンルに精通している人のコメントの方が重視したりしている。Amazonである商品を買おうと思った際の決めては、ユーザーの評価だ。
となれば、ただ機械的に外部リンクを増やし検索結果の上位にもってくるだけのSEOなどに、いったいどれだけの効果や価値があるというのだろう。
むしろこれからは、ネットの世界に置いても、ネットで集客を高めるには人と人とのコミュニケーションがより強く求められるようになってくるはずだ。
では、どうしたらネットで人と人とのコミュニケーションを築き上げられていくか、ということで、以下次回に続く。
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次回以降の更新予告
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第18回 : 3月16日更新予定 mixiで、なぜあなたは業者に間違えられたのか、を問う(仮)
第19回:3月23日更新予定 集客で大事なポイントのひとつ、「キャラ立ち」とは?(仮)
第20回:3月30日更新予定 今月の売り上げ報告(仮)
第15回 グーグル八分中、それでもアクセスが落ちないわけ(下)
たとえば。
私が更新しているいくつかのブログを、Aさんに「面白い!これはみんなにも見てもらいたい!」と思っていただけたとしよう。Aさんは知り合いのBさんに「こんな面白いブログがあるんだよ」と紹介したとする。で、Bさんは、YahooやGoogleで私のブログのタイトルを検索してさっそく見ようした。でも、いっこうに表示されない。
そう。私は、このBさんに対して、申し訳ないと思うわけです。
【SEOを捨てろだと?偉そうに何をおっしゃいますか、に反論する】
私はこのブログでは、一貫して検索エンジンを使った集客は時代遅れと言い続けるつもりである。アホか!とお思いになる人もいるでしょうから、さっそく私のブログの2月~3月のアクセス数を集計してみた。
なお、当ブログは、希望商品名、希望キーワードだけでなく、ブログのタイトルそのものを入れても、いまだにGoogleの検索エンジンには表示されない状態である。
では、アクセス数の集計を。

おおよそ1日平均60~70人の方に訪問いただいている。404 Blog Not Foundさんのブログには遠く及ばないものの、いち個人のブログで開設から3ヶ月にしてはまずまずの出だしだと言えよう。
そして何よりもこちら。

新規とリピーターの割合は半々が理想と言えるが、大変ありがたいのが多くのリピーターさまにお越しいただいている点だ。ネット上にこれだけブログやサイトがあふれている中で、私の更新しているブログを読んでいただけているというのは、本当に嬉しいことである。
【ユーザーの入り口となっているサイトはどこか?】
で、気になるのが、我がブログをユーザーはいったいどこで知り、どこからアクセスしてきたかだろう。
ここ1ヶ月間の、参照元のリストを出してみた。
(※GoogleとYahooのみ表示し、それ以外は消してますが、特に有料サイトや外部ブログなどをこちらから使って仕込んでいるわけではありません)

どうだろう。Google八分中とはいっても、ちょこちょこっと複数のキーワードから我がブログへと訪れていただいているユーザーがいることは事実だ。しかし、それよりも2倍の集客数を誇る参照元がある。それはどこだろうか?
【正解を出す前に、集客とは何かを改めて考える】
答えを出すのはカンタンだ。おそらく答えを見たら、誰もが「そうか!」といって、同じ参照元を使い出すだろう。すでに、使い始めている企業なり業者もある。
ただし、これだけはあらかじめ言っておきたい。
集客方法は、各サイトのトーン&マナーや企業イメージ、理念、取り上げている商品等に即したやり方を使うべきであり、即我がブログの集客法をマネしたからと言って、同じ結果が出るとは言いにくいだろう。もしかしたら、理念と場がマッチし、ものすごい集客を生み出すかもしれない。逆に、ミスマッチとなって、あなたのサイトのイメージ崩壊につながるかもしれない。あくまでも、これはひとつの手法である。そして、我がブログには、この方法がマッチすると思い、実行に移したまでである。
じゃぁ、参照元の1位は何なのよってことだが。そこで考えてほしい。
そもそも集客のポイントとは何か?A地点からB地点へ、多くの人を誘導させるにはどうしたらよいか?
いくつか答えはあるが、一番簡単なのは、これだろう。
人がたくさん集まる場所で注目を集めること
つまり、A地点の数が多ければ多いほど、B地点へ流れる数が増えるという、ごくごくカンタンな答えだ。ならば次に考えるのは、今日本のネット界で一番人がたくさん集まるサイトはどこかということだが。
Yahoo? たしかにAlexaの日本では常に1位だ。しかし、例えばYahooのトップページにバナー広告を出すとしたら、いったいいくらお金がかかるのか? Yahoo広告資料はこちら。以前は値段も掲載していたような気がするが、いま見たら、価格までは記載されていなかったようだ。なので、代わりに読売新聞ON LINEの広告掲載費を確認してもらいたい。
=>読売ON LINE広告掲載費。
お金があれば、全部買い取って、サイトジャックしたいところだが。もちろんそんな資本金などあるわけがない。
【もう頭のいいあなたなら、お分かりでしょう】
日本には、Yahoo以外にも人が集まるサイトがたくさんある。そのうちのひとつを我がアフィリエイトブログでは活用している。そのサイトは、セグメントもバッチリされてて、ユーザーと密にコミュニケーションできて。ピンポイントでターゲットへのPRも出来る。しかもお金をほとんどかけずに、だ。
頭のいいあなたなら、もう気づかれていることだろう。
正解はこちら。

以下、次回へつづく。
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次回以降の更新予告
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第17回 : 3月9日更新予定 集客コピーセンスを偏差値30から75まで上昇させる参考図書(仮)
第18回 : 3月12日更新予定 もはやSEOは終焉へ!?いったいいつまでSEOに金をかけるつもりなのか?(仮)
第18回 : 3月16日更新予定 mixiで、なぜあなたは業者に間違えられたのか、を問う(仮)
第14回 グーグル八分中、それでもアクセスが落ちないわけ(上)
SEOに関わる人であるならば、見ておいて損はないだろう。当初Yahooは、人の力でサイトをディレクトリ登録していた。それが2004年ごろだったろうか。人件費等々もかさむことから、ロボット型へと移行。ちょうどその時、私が携わっていたサイトは、Yahoo!ビジネスエクスプレスにお金を払って登録。わざわざ社名を「あ行」にして、同一カテゴリで上にくるように仕込んだりもしていたが、その直後のロボット型移行で、「おい!金払って登録までしたのに、いったいこれはぼったくりか!」とか腹立たしい気分になったことを思い出した。
【『ネットビジネスの勝者 グーグル』が語るものとは】
なぜGoogleが勝者になったのか。この番組では、主に次のような流れで語られていた。
(1)Yahooが人の力でネット登録を実現=>歴史についてはYahoo!のあゆみを参照
(2)Yahooがポータルサイトとして集客力を高める。
(3)Yahooがサイトにバナー等の広告を導入する際、ユーザーが離れるのではと非常にためらった。
(4)しかし、ユーザーはYahooを使い続け、ネットが広告ビジネスとしても確立することが証明された。
(5)同じようにネットでビジネスを展開し成功を収めていたのがexciteだった。
(6)Yahooとexciteは、競ってネットの広告を展開していった。
(7)しかし、それがユーザー離れを引き起こす原因にもつながった。=>つまり、ビジネスにばかり注力するあまり、ユーザーが本来求めている検索結果そのものに不満が出てきていたからだ。
(8)その不満とは、Yahoo、exciteともに、検索しても上位に出てくるのはアダルトサイトばかりで、ユーザーが欲しい情報は、いろんなキーワードを入れてもたどりつけない状態になっていた。
=>個人的な話しになるが、この頃、確かにそれを私も感じていたのを思い出す。クリックすれば、アダルトサイトが現れ、しかもバナー広告がポップアップで出まくり、閉じても閉じても画面いっぱいに広がり、挙げ句にはパソコンが固まるっていうのを、当時私は何度も経験した。
(9)そのころ、検索エンジンに天才的なひらめきを導入した若者がいた。
(10)それがGoogleへとつながり、欲しい情報がすぐに手に入るGoogleへとユーザーは流れた。
=>またまた個人的な話だが、このころ知り合いに「YahooよりもGoogleの方が、いろんなサイトが出てくるよ」と薦められ、初めてつかったとき「すごい!」と驚いた記憶がある。
この天才的なひらめきとは何か? そう、検索結果に順位を導入したことである。つまり、数多くのサイトにリンクを貼られているサイトこそ、みんなが注目しているサイトであり、そしてみんなに役立つサイトである、と。
【SEOの歴史】
2004年頃だろうか。SEOという言葉が、ネットや書籍でよく見かけるようになった。今でこそSEOとは、検索順位の上位を目指す手法だったりマーケティングのような意味合いで使われているが、私が記憶する限り、当初はHTMLのタグ構造の共通化を目指した動きだった。つまり、当時のHTMLソースはというと、tableタグの入れ子が使われまくり、spacer.gifや、デザインを装飾するためだけの無駄な記述が多数を占めていた。
これは、半分しかたがないことだった。ブラウザの解釈に限りがあり、かつH~タグを使うとテキストサイズが異常にデカク表示されたりと、見栄えの問題からしてもtableコーディングがぶなんであったからだ。
しかし、CSSコーディングが広まり、それにともなってタグをキレイにする動きが高まってきた。その方が、システムも組みやすい。そして何より、検索エンジンにもやさしいというのがSEOのそもそもの動きだったように思う。
当時私はSEO対策日記のサイトや本でSEOをかねたコーディングをしていた。まだ、あの頃は検索結果云々とか、キーワードと連動して上位にもって来いとかあまり言われたことはなかった。
しかし、いつ頃からだろうか。いつしか、SEOはビジネスとドップリ絡み合い、
「SEO=検索エンジンで上位にもってくること=それがネットでの集客のあり方」
の価値観が出来上がってしまった。そして、私もその価値観にドップリと浸かっていた。
【もはやSEOは終わった!いま時代は、いかにSEOを使わずに集客するかだ!】
私は、ディスカバリーチャンネルの番組を見ながら、同時にこうも考えていた。
世界は一周したのではないか。そして、もはやGoogleも、かつてのYahooになろうとしているのではないだろうか。
たとえばである。なんでもいい。自分が調べたいと思って、「キーワード」を入れて検索してみよう。どうだろうか。GoogleでもYahooでもどっちでもいいが、あなたが欲しいと思った情報はすぐ出てきただろうか。多くの人は、次にこういう動きをするだろう。
(1)とりあえず上位の10個くらいのサイトを開く。
(2)適当にザーッと眺める。
(3)気になったら、とりあえずタブで開いたままにしておく。
(4)再度、関連するキーワードを入れて深堀して探す。
(5)(2)(3)の動作。
(6)いつしかタブがいっぱいになり、面倒になって全部閉じる。
このユーザーの動きには逆らえない。むしろ、これだけの情報に埋め尽くされているのだから、当然の行動といえるだろう。そのユーザーに検索結果上位表示させても、どうだろうか。結局は少しばかり選択肢のひとつにあなたのサイトがカウントされるだけではないだろうか。
しかもだ。いまやあらゆる業者が入りまくってSEO対策をしたサイトが山のようにある。さらにいうなら、検索エンジンアルゴリズムのさじ加減ひとつで順位が大きく変動。昨日まで1位だったサイトが、翌日には圏外なんてことも平気である。いまやお金をかけても効果が見えにくいのがSEOだ。そんなSEO対策に、いったい何の意味があるというのか。
少し頭を使えば、もっと効果が高くて、もっとネットが面白くなり、もっと人をピンポイントに集客できる方法がいくらでもある。新しい集客方法を語り合った方が、より建設的だと思うが、どうだろう。
以下、その集客方法も含めて、次回につづきます。
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次回以降の更新予告
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第15回 : 3月5日更新予定 グーグル八分中、それでもアクセスが落ちないわけ(下)
第16回 : 3月9日更新予定 集客コピーセンスを偏差値30から75まで上昇させる参考図書(仮)
第17回 : 3月12日更新予定 もはやSEOは終焉へ!?いったいいつまでSEOに金をかけるつもりなのか?(仮)